魅力あるデザインの発信でアイフルグループのファンを増やす!
アイフルグループは、長期ビジョンに「IT企業への変革 ~100年続く企業を目指す~」を掲げています。ビジョンの達成に向けては「システム・UI/UXの内製化」を1つの成長戦略にしており、デザイン開発からUI/UXデザインまでの内製化を進め、新たな価値創造を図っているところです。
今回はデザインサイドの取り組みにおいて、グループ全体のデザインを手がける「デザイン室」を取り上げ、アイフルグループにおけるインハウスデザインの強みやメリット、今後の展望など活動の様子をご紹介します。
オリジナルデザインを手がけるプロフェッショナル集団
デザイン室は、外部へ広がるデザインはすべて一括で管理するという目的のもと2020年に設立されました。コミュニケーションブックやポスターなどをはじめ、IR資料やクレジットカード券面のデザイン、WEBサイトやアプリケーションのUIデザインなど、アイフルグループにおける全てのデザインを担っています。約20名のインハウスデザイナーたちが、グループ各社からのデザイン作成の依頼に対し、一貫して自社オリジナルのデザインを手がけています。いわばデザイン室は、インハウスデザイナーが集まるプロフェッショナル集団です。
「IT企業への変革」を目指すアイフルグループは、デジタルITの内製化の推進と並行して、ビジュアル面を手がけるデザイン部門においても内製化での活動効率拡大を図っています。システム開発・デザイン、専門人材が不可欠な両面において内製化を進めながら「コスト構造改革」「ニーズへの柔軟な対応」に貢献することを目指しています。
クリエイティブの創出に向けた、内製化の強み
デザイン制作における内製化によって、さまざまなメリットがもたらされています。
ここでは主に2つのメリットをご紹介します。
まず1つ目は、グループが目指す方向性や、自社サービスに常に伴走できるからこそ実現できる深い顧客理解に基づいたデザインの実現です。アプリ・申込みフォーム・会員ページ等のサービスにおけるデザインは、お客様がとる「習慣に馴染むこと」、そして「直感的で使いやすいこと」が重要です。その点、グループの専属デザイナーだからこそ、グループ全体の想いや現場の意図をはじめ、お客様の困りごとや求められているものなど、顧客データにも基づいてデザインすることができます。
一方でブランディング分野では、会社の方向性を踏まえたうえで、型にはまらない独自のエッジやユニークさを表現することができます。グループ全体の現場を理解し、競合との差別化を図り、ブランドイメージの強化へとつなげていきます。
そして2つ目に挙げられるのが、生産性の向上です。コミュニケーションの効率化による制作時間や工数の削減を可能にします。内製化により社内の方々と気軽にコミュニケーションをとれるため、意思疎通も早く製作期間の短縮へとつながります。特にPDCAサイクルを早く回す必要があるWEB制作においては、すべて社内連携で進められるメリットは大きいです。外部を介さないことで、時間やコミュニケーションコストをかけずに効率的な業務進行を可能にします。
●AG Crowd Funding サイトCVR向上
クラウドファンディング事業を行う、アイフルグループ「AGクラウドファンディング」におけるWebサイトのLPを作成。ペルソナに家族持ちや趣味にお金をかけるなど仕事以外の時間も充実してきている30代~40代男性をターゲットに設定。「好きなことをしている時間にもお金が増える」という訴求が刺さるのではないかと、親近感を狙うために同年代の方の写真を多数使用した。左右にオンオフの写真を並べ、オフの時でも稼げるとビジュアルで伝え、結果的にはサイトCVR向上につながった。
さらなる業務効率アップを目指して
デザイン室では、今後の挑戦として部門横断プロジェクトの立ち上げを掲げています。例えば、新規お申込みから、書類提出、借入・返済までといった、CXやUXの観点での部門横断により定期的にPDCAを回すというもの。お申込みから返済までが「アイフルでの体験」となるがゆえに、一連のシームレス化を図るデザイン創出のため、デザイン室が全体を統括するプロジェクトを構想しています。その実現に向けて、UX分野のライティング勉強会を開催するなど、個々のスキルアップを図っているところです。
今後もデザイン室では内製化を推進し、ビジュアルデザインだけでなく、UI・UXデザインやデータドリブンのデザインの領域へ積極的に取り組んでいきます。利用状況やユーザー行動を分析し、最適なデザインを設計することで、顧客体験のさらなる向上を目指していきます。