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ビットキャッシュの松浦社長が追及する、サービス向上と社員の成長

2024年6月、プリペイドカードを提供するビットキャッシュ株式会社が新たにアイフルグループに加わりました!
今回は、ビットキャッシュの松浦社長に、同社の企業文化や今後の展望について伺いました。
 




ビットキャッシュのサービス紹介

ビットキャッシュは、オンラインサービスで利用できるプリペイドカードを提供しています。ビットキャッシュの購入から決済に至るプロセスにおいて、個人情報の入力が不要でプライバシーが守られるため、クレジットカード情報の入力に抵抗を感じる方や、セキュリティを重視する方からのニッチな需要を取り込んでいます。また、多くの加盟店様や販売店様とタイアップしたキャンペーンを実施することで、多くのファンを獲得しています。ビットキャッシュはコンビニやドラッグストアでの購入に加え、クレジットカード、ダイレクトバンキング、コード決済等多くの購入手段を提供し利便性を向上させています。


アイフルグループ加入で広がるビットキャッシュの未来

アイフルグループには多種多様な特徴を持ったグループ企業があります。過去ビットキャッシュ単体のリソースだけでは、営業力や戦略上の優位性を構築するという点において限界がありました。しかし、アイフルグループに加入したことで、ビットキャッシュの可能性は無限に広がりました。例えば、強固な加盟店営業ノウハウをもつライフカード社の強みをレバレッジすることにより、これまでにない大幅な営業力の改善がなされ、新しい市場における戦略上の優位性が構築できつつあります。これまでビットキャッシュ単体では考えることのできなかった可能性が現実のものとなり、現場は非常に手ごたえを感じています。


松浦社長とビットキャッシュの歩み

私はビットキャッシュに取締役CFO及びCOOとして2019年3月に入社し、2020年の4月から代表取締役社長として勤務しています。当初は代表になるということは全く考えていませんでしたが、難しいことにチャレンジし続けたいという思いから代表へのオファーを受け、気づくと4年が経っていました。
ビットキャッシュへの転職のきっかけは、15年以上大手企業でファイナンス部門FP&A(Financial Planning & Analysisの略)の仕事に従事していた中で、新たな挑戦を求めていたところ、エージェントからビットキャッシュの取締役の話をいただいたことです。経営者として働くチャンスは、なかなか得られるものではありません。株主の直接の厳しい要求のもと、起業価値を高めるという新しいチャレンジに魅力を感じ、入社を決意しました。


知識と経験を活かし組織の成長を支える思い

入社当初は前職で得た知識を元にレポーティングの流れ、予算立案、分析方法を導入し、報告プロセスの透明性を向上させました。また、会社の土台となるガバナンスを安定させるとともに、教育制度を充実させ社員へコンプライアンスの浸透を推進してきました。エンゲージメントの改善・見える化を実施したことで離職率も大幅に減少しました。しかし社員の成長という観点から、研修制度にはまだまだ改善の余地がありますので、今後さらに見直しを進めていきます。


松浦社長の学び続ける姿勢が会社の成長へと繋がる

会社で起こる全てのことに対して適切な対応をするためにはファイナンスのバックグラウンドだけでは足りないと感じ、2021年9月に経営大学院に入学し、2年間勉強しました。そこで学び得た経営戦略の考え方や働き方の仕組みを実際に会社に導入したことが想像以上に役立っていると感じています。社員の皆さんにも自分が興味を持っている分野で何かを学び、それが将来のキャリアや視野を広げるきっかけにしてほしいと思っています。


内側から見たビットキャッシュの魅力と働き方

日本で本格的にコロナ禍が始まる直前の2020年2月に、世間に先駆けてリモートワークを導入しました。一方、オフィスは出社した社員が自然に交流しやすい導線・空間になるように設計しています。リモートワークはSlack等のツールを使うことで、仕事上のコミュニケーションはスムーズに進みますが、雑談等のコミュニケーションが十分に取れないというデメリットがあります。これを改善するために、人事が定期的に飲み会を開き、社員同士の交流の場を作ってくれています。今後はさらに社員同士の会話の機会を増やしていきたいです。


社員1人1人の意見や思いに向き合う企業文化

業務を進める中で、出てきた疑問点には「なぜこうなっているのか」を質問します。お互いの意見を言い合い、ぶつかることもありますが本音で話し合える関係・環境を目指し、忖度をしない、させない環境を作ることを心掛けています。例えば役職を付けないで、基本「さん」付けで会話をしていますね。私も「松浦社長」ではなく「松浦さん」と呼ばれています。
また、会議などの公の場では言いにくい社員一人一人の思いを拾い上げるために、私と社員の1on1面談を年1回全社員と行い、人事も全社員と年1回1on1を実施しています。
この面談を通じて、会社のヒエラルキーにより上まで届かない社員の声を1on1の実施で抽出し、エンゲージメントの改善に繋げるようにしています。しかし去年はエンゲージメントスコアが下がりました。経営陣からの会社全体の状況等に関するコミュニケーション量が減っていることが主因です。社長として大いに反省し、今年以降の改善に繋げていきたいと思います。


ビットキャッシュ社員がアイフルグループと共に築く革新と未来の展望

アイフルグループの印象として、システム投資やデータサイエンティストを登用してIT化に大きく舵を切っている企業だと感じていました。先ほど述べた様にグループに加わることで、ビジネスが新たに広がり、ビットキャッシュ社員はグループ会社との交流の機会が生まれています。これまで社員がなかなか外の世界に触れる機会がないというのが、経営者としての私の悩みでした。私は多くの環境変化に晒されることで人は成長すると信じています。ビットキャッシュの社員が幅広い分野に関わり、グループ会社への出向などを通じてキャリアの幅を広げるきっかけになればと思っています。


◆松浦 光太郎(まつうら こうたろう)◆

大学卒業後、東京の保険会社に入社しコーポレートローンに従事。
30代でキャリアの転機を迎え、大手金融のファイナンス部門FP&Aで15年以上勤務の後、ビットキャッシュ株式会社に取締役CFO兼COOとして入社し、2020年1月より同社代表取締役社長に就任。