2024年6月、SES事業を営む株式会社セイロップが新たにアイフルグループ入りを果たし、セイロップを含むアイフルグループ傘下のSES事業者3社とアイフルとの間に中間持ち株会社としてAGソリューションテクノロジー株式会社（AGST）が設立されました。
セイロップはアイフルグループのSES事業（システムエンジニアリングサービス）を支える１社となっています。
今回はセイロップの設立者でもある福岡社長に、成長を続けるアイフルグループとともに描く新たな挑戦と今後のビジョンについて伺いました。

セイロップの事業紹介

商品の購入促進を目的としたブランディング用iOS・Androidアプリ、電子書籍用iOSアプリ、名刺情報をサーバに保存するWindowsアプリなど、幅広いアプリやWebサービスの開発を手掛けています。また、AIやIoT関連の受託案件にも対応し、SES事業も展開中です。保守業務では、継続的なメンテナンスや開発提案に加え、Google Analyticsを活用したユーザーデータの分析やサービス改善にも取り組んでいます。

応募者と会社の相性にこだわるセイロップ流の採用

セイロップの採用活動はSNSの「X」で行っています。
新卒採用は年間3～5名を採用しているので、社員の2～3割が新卒です。
IT系専攻の学生が多く、未経験者でも一定の技術を持つ人であれば採用しています。また、会社と応募者のミスマッチを防ぐための対応も重視しています。採用過程では会社説明、人柄確認を行い、応募者の技術に沿った技術者が面談を担当し、必要に応じて私も対応します。採用後は新入社員にメンターを付けて技術指導やメンタルサポートを担当してもらいます。
また、スキルアップ等自己啓発の費用は会社が負担し、ビジネス研修の機会も提供しています。

社員ファースト セイロップの「自由な働き方」

エンジニアが情熱を持ち続け、長く働ける環境「エンジニアの楽園」を目指しています。
 
起業しようと思ったきかっけは、自分が仕事の合間に組んだプログラムを当時勤めていた会社に提供し300万円の売上を生んだのですが、結局その利益は一銭も自分の手には入りませんでした。それがとても悔しくて、自分の会社では、社員が生み出した利益が反映される仕組みを整えたいと考えました。
それに加え、セキュリティが確保されていれば、どこでも働ける自由な働き方を実践しています。ただ、時差の影響でお客様の勤務時間に合わせるのが難しい地域もあるので、ワーケーションは現場の理解を得て実施していますね。コードを書くことやプログラムを作成することに集中したいエンジニアのために、通勤時間を削減できるフルリモート勤務を提供し、働きやすい環境を整えています。

セイロップの強み

モバイルアプリ開発に強いメンバーが揃っており、
中でもFlutter（フラッター）※を得意としています。
当初はFlutterを扱っていませんでしたがエンジニアからの要望を受け、お客様にFlutterでの開発を提案したところ、新たなFlutter案件を生み出せたのが始まりです。
エンジニアごとに得意分野が異なるため、それぞれのスキルや希望に合わせた案件を私が営業活動を行い獲得しています。Flutter案件については自社で受託することもあり、
要件定義からリリース・保守まで対応します。スポット対応が多いSES案件は、開発の進行に合わせて計画や要件を適宜見直し、変更に迅速に対応できるように進めています。
最近では開発プロセスを段階的に進めるよりもオープンソース技術や業界標準に基づいた、柔軟で拡張性の高いシステムやソフトウェアで要件定義からリリースまでを担当することが多いですね。
保守業務は別の会社が担当する場合や、保守開発として追加機能を実装していく場合もあるため、全工程を通じて対応できるオールマイティーなメンバーが多くいます。

セイロップがアイフルグループとともに創り出すシナジーと未来へのビジョン

現在、営業やバックオフィスの採用・育成に課題があるため、アイフルグループとともに教育体制を整えていこうと思います。そして、エンジニアが安定して働ける環境を最優先に整え、アイフルグループ内でともに成長していきたいですね。
セイロップの理念であるエンジニアが働きやすい環境を維持しながら、事業拡大を目指していきます。
 
今後、アイフルグループとの連携を活かし、コスト削減や内製化を推進するアイデアもありますし、グループのモバイルアプリ開発に強みを持つ部署と協力し、IT化を加速することでグループ全体のシナジーを創出したいと考えています。将来的には、グループでの内製化の強化を図り、多角的な事業展開をサポートするとともに、SESだけでなく、プロジェクトをまとめる人材育成やITを活用した企業変革に貢献したいと考えています。

◆福岡　清伸（フクオカ　キヨノブ）◆

高校時代に調理師免許を取得後、通信大学で経営情報学科を専攻
IT系専門学校とのダブルスクールでソフトウェア開発の知識を深め、基本情報技術者試験、ソフトウェア開発技術者試験(現応用情報技術者試験)に合格
その後、大学院に進学し、経営情報学科でコンピュータネットワークを専攻し通信データを法的証拠として活用する研究に没頭する学生時代を送る。
社会人１社目の企業で作成した企画提案書１９作品ですべてで社長賞を受賞。２社目ではシステムの価値創出について学ぶなどセイロップ設立の基盤を築きつつ、大手損保、自動車メーカー、大手電機、大手銀行等様々な企業でコールセンターシステムや衛星放送システム、データベース移行 、アプリ開発など多岐にわたるプロジェクトに従事。