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【対談レポート】クリエイティブディレクター ✖️ アイフル社長「アイフルのブランディング・マーケティングを語る」後編

こんにちは!
アイフルのnote編集担当チームです。

今回は、前回お届けした対談イベント記事の後編になります!
後編では、参加された学生さんから福田社長と山崎さんに向けた質問や声をお届けします!
前回の記事はこちら👇

質問コーナー

Q1
アイフルのCM含め、メッセージ性の強いCMは自社が伝えたいメッセージを伝えていくことが目的?  それとも、ムーブメントを作っていくことが目的?

山崎さん
結論から言うと、両方考えています。広告には、2つのレイヤーがあり、
一つ目は、何を言うのか、メッセージしたいのか、の「What to say」のレイヤー、二つ目は、CMを観たくない人がその「What to say」をどう表現すれば興味を持ってみてくれるか、の「How to say」のレイヤー。
アイフルさんのCMであれば、”既に知名度がある”、”利率や借りやすさ等は競合他社とほぼ同じ”、”競合他社のCMは借りやすさの訴求をしているものが多い”なので、競合他社とメッセージが同質化しないように「What to say」ではアイフルさんの社名に入っているアイに注目して愛の大切さをメッセージするようにしました。但し説教くさい表現になると、とたんにネガな印象を持たれてしまうので、あくまでも観て楽しい「How to say」でメッセージを表現するようにしています。
借りやすさの訴求をする方がビジネスのベネフィットには近いのですが、テレビCMではあえてサービスの訴求はせず、愛を大事に思っている企業というのを前面に出すことで、アイフルさんのブランドイメージを上げたいと思っています。

Q2
アイフルがCMで金融部分を押し出ししていない理由は?

山崎さん
「お金の借りやすさ」や「今を楽しもう。だから借りませんか?」的なビジネスに直結するCMは作らないというのはプランニング段階で考えていました。各社スペックがほとんど同じ状況なので、なによりも企業の”信頼感”の醸成を愛の重要性を発信し続けることでしたいなと考えました。
私自身の思いとしては、カードローン業界全体のイメージアップにも貢献したいと思っています。

Q3
CMを作成する際は個性以外にも、市場が求めているものや、市場からの目線を取り入れることはある?

山崎さん
市場の流行はチェックしていますが、それをCM表現に使うことはあまりないです。むしろ、理想はCMでそのヒト、モノが話題になることがベストだと考えています。
例えば、流行している芸人さんに出演してもらい、ギャグとかを言ってもらうより、全く知らない方に出演してもらって、CMから話題になり、人気者になってくれる方が個人的には嬉しいです。
市場の流行にとらわれすぎると全員が同じような表現にしかできなくなってしまうのではと思っています。

福田社長
企業は他人や他社とはあまり比較しないと思います。「他社さんがやっているからこうしよう」ということは無いです。
アイフルでも同業他社と比較する際、自分たちの身の丈を知るための定規として行っています。自分たちがお客さまに何を提供したいのかというのは自分軸で考える必要があると考えています。


Q4
攻めすぎると批判を浴びてしまう世の中で、ヒト(社員)の個性を活かすことの考え方は?

福田社長
自分の意見を伝えるということと、役職で人を見ないということが大切だと思うんですが、意外と流される人は多いですよね。
気付けば「この方、社長だから言いづらい」みたいな状況になっているんですけど、正しさを伝えることが重要だと考えています。
社長就任前に様々な経験をしてきたのですが、私にも怯む自分はいます。「でも、この人も家族、子供いるやん」というマインドを持てば普通の人に見えてくると思います。自分の中の例えを正しく持って人と接するようにすると、意見を伝えることができるようになると思います。
アイフルグループの「For Colorful Life.」というビジョンのように、自分の色が正しく出せる社会になるべきだと思っています
尖っていてもいいし、静かでもいい、自分が意見をしたいタイミングで正しく言える背中の押し方だけは自分で持っておいてほしいです。

Q5
自分のやりたいことが分からない、決まっていないという場合どうすればいい?

山崎さん
まず、目先のやるべきことをやってほしいです。
私の場合、自分の企画をボツにされて、修正してというのを繰り返していく中で、自分の得意なことを後から見つけることができました。
私自身、ユーモア系のCMが得意な人と言われますが、自分自身がそのジャンルが得意だと気づいたのは30歳前です。それまでは意外にも自分の個性に気付いていませんでした。
たとえば自分の好きなもの、記事でも写真集、音楽でも何でもいいので、自分が気になったものを全部ストックしてみるのもいいかもしれません。俯瞰視してみると、自分が興味を持っているものややりたいこと、意外な気づきもあったりするので。

Q6
皆さんが考える”愛”とは?

福田社長
人間がいちばんされて嫌なことは「無視されること」すなわち「無関心」だと思っています。深い孤独や疎外を感じてしまいます。
無関心の反対は「関心」であって、その人に対する愛情の表れだと思います。相手に関心を持って、その人を想う気持ちや理解しようとすることだと捉えています。

山崎さん
愚かさに対する優しい心・目線が私にとっての愛です。
愚かさが愛おしい生き物が人間だと思っています。


以上が質問コーナーです!
学生さんからの質問に対して、皆さん真摯に回答されているのがとても印象的でした!

学生さんからの感想

イベントに参加された学生さんからの感想を一部紹介します!

2025年卒 国立大 理系
CMのトークを基本とした内容でとてもわかりやすかったです。普段では絶対聞けないような話を聞くことができて貴重な経験になりました。

2027年卒 公立大 理系 
普段は会えないような方の話を、リラックスした雰囲気で聞くことができました。また、「愛」に対する回答が興味深かったです。

2026年卒 私立大 文系
CMやサービスの概観は理解しているものの、幅広いサービス展開までは認知していなかったため理解が深まりました。会社に対して熱量がある社長の方からのお話は企業を知る上でとても役立ちました。

2026年卒 私立大 文系
マーケティングの「ありのまま」の話を伺うことができた貴重な時間だった上に、自分の質問にも真摯に対応していただき、非常に嬉しかったです。

などなど…このほかにも多くの学生さんからイベントに対する感想をいただきました!普段の授業や日常生活では触れることのない専門的な話や、実際にその分野で活躍する方々の生の体験談に興味を持った方が多かったようです!


最後に

前編後編にわたってお届けしたイベントレポート、いかがでしたでしょうか?参加された学生さんの熱い質問や感想、福田社長、山崎さんからのリアルで奥深いお話を通じて、少しでも新しい視点や気付きをお届けできていたら嬉しいです!最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


~イベントこばなし~

イベント後には、アイフルの採用課メンバーや、実際に広告宣伝業務に携わっているメンバーと学生さんで個別に話しができる時間が設けられ、リラックスした雰囲気で交流が進んでいました!